カスタマディスプレイ

写真はテクノベインズ社ウェブサイトより拝借

カスタマディスプレイはいわゆる「つり銭表示機」と呼ばれるものですが、 つり銭だけではなく、売上登録中の商品名やその価格、合計金額を表示することができます。

互換性について

レシートプリンタと全く同様ですが、 おおよそこの機械でもEPSONによるプリンタ言語が使用されています。 つまりは、他社製であってもEPSON製機器との互換性を持ちます。 逆に互換性の無いものは使用できないので、販売されていないものと思われます。

このため、カスタマディスプレイのメーカーや機種が何であろうと、 商品スタッフII側からは、EPSONのプリンタ言語ESC/POSによる表示命令をカスタマディスプレイ側に送ります。

接続方法について

カスタマディスプレイのパソコンとの接続方法は、おおよそ以下の種類になります。

  1. レシートプリンタにカスタマディスプレイが接続されており、ソフト側からの表示命令はいったんレシートプリンタに送られ、 レシートプリンタがカスタマディスプレイ側に命令する。
  2. レシートプリンタとは無関係にパソコンに接続され、表示命令は直接カスタマディスプレイに送られる。

後者の接続方法としては三種類が考えられます。

以上をまとめてみますと、以下のようになります。

商品スタッフIIではいずれの接続方法にも対応していますが、ただし「プリンタを経由した接続」と「それ以外の接続」では設定方法が異なります。

接続方法の違いによる商品スタッフII側の設定

プリンタを経由した接続

カスタマディスプレイの設定 では、「EPSON DM-D110シリーズ」を選択してください。

この場合、商品スタッフIIでは、カスタマディスプレイを「プリンタ」として扱い、この「プリンタ」に表示する文字列を送信します。

理由が明確ではありませんが、EPSON純正のドライバを用い、EPSON純正のTM-T88シリーズレシートプリンタと DM-D110カスタマディスプレイを接続しても正しく動作しない場合があります。 このようなトラブルが複数事例あります。
この場合には、プリンタ経由での接続ではなく、次のパソコン直接接続をご検討ください。 カスタマディスプレイがシリアル接続で、パソコン側にシリアルポートが無い場合には、 Arvel SRC06-USB等のUSB/シリアル変換器が必要になります。

パソコンとの直接接続

パソコンとの直接接続の種類としては、シリアルポート・USBの二種類がありますが、いずれも「シリアルポート接続」として扱われます。 たとえ実際にはUSB接続であっても、Windows内部に仮想的なシリアルポートが作成されます(COM1,COM2など)。 商品スタッフIIは、このシリアルポートに表示コマンドを送信することになります。

この場合には、カスタマディスプレイの設定 において、VFD2002E、LD220を選択してください。 たとえ、カスタマディスプレイがEPSON純正のDM-D110であっても、パソコン直接接続の場合はこちらを選択します。

直接接続の際には、「文字化け」のトラブルが発生しがちです。 この解消方法としては、 シリアル接続のトラブル解消 を参照してください。

動作実績のある機器

以下は弊社側で動作を確認している機種です。

レシートプリンタと同様に、カスタマディスプレイの制御コマンドもEPSON社のESC/POSが業界標準の地位を占めています。 したがって、上記の3つともESC/POSコマンドでの動作が可能です。 また、この他のメーカーでもESC/POSサポートであれば、動作する可能性があります(弊社は動作保証できません)。

※本システムを試用するだけの場合は、実際のカスタマディスプレイがなくても カスタマディスプレイの動作をシミュレートすることができます。 詳細は機器設定画面を 参照してください。

トラブル解消

EPSON製レシートプリンタとカスタマディスプレイの組み合わせ

前述したように、レシートプリンタとカスタマディスプレイが共にEPSON製で、 EPSONのドライバを使用してプリンタ経由でカスタマディスプレイを接続した場合に、 正しく動作しないという報告例が多数あります。

この場合にはレシートプリンタ経由ではなく、前述のように「パソコンとの直接接続」をしてください。

パソコン直接接続の場合のトラブル

パソコン直接接続の場合のトラブルについてはシリアル接続のトラブル解消 をご覧ください。