シリアル接続時のトラブルとしては、「文字化け」が最も大きなものです。 すなわち、カスタマディスプレイに表示される文字が意味不明のものになってしまうという現象です。
シリアル接続は、コンピュータの技術の中でも最初期のもので、現代のUSBのように「自動的に」設定されることはありません。 そして、ハードウェア側とソフトウェア側の通信条件が一致しなければ、それが「文字化け」となって現れます。 具体的には以下の三つの通信条件を合わせます。
これは、本体のディップスイッチ等で指定する方式が多いようです。お使いのカスタマディスプレイのマニュアルをご覧ください。
商品スタッフIIの設定での通信条件を設定してください。 シリアル接続の場合は、機種に関わらずVFD-2002Eを選択してください。 詳細は機器設定画面を参照してください。
カスタマディスプレイと接続するOS側のポートの通信条件を設定してください。 ただし、先の二つ(カスタマディスプレイ自体と商品スタッフII設定)が合致していれば、 この設定をしなくとも正しく動作することもあります。
カスタマディスプレイによっては、そもそものモードが「日本語」になっていない場合があります。 例えば、EPSON社を含め多くのメーカーが世界各国向けに出荷しており、その国の言語に合わせたフォントセットを用意していますが、 これが例えばヨーロッパ言語になっている場合に日本語のデータを入力すると、「文字化け」のようにデタラメな文字列が表示されてしまいます。
商品スタッフIIが現在対応するカスタマディスプレイでは、256種類の文字しか表示することができないため、 正しく日本語モードにして、「数字、アルファベット、半角カタカナ」を表示できるように設定する必要があります。
例えば、以下はVFD-2002Eのマニュアルの一部ですが、このようにディップスイッチの設定によっては、「カタカナ」が表示されません。