商品スタッフII Ver.1は、2008年にスタンドアロン版をフリーソフトにするとほぼ同時に 窓の杜さんその他に掲載され、 これまで多くの方にご利用いただいてきました。
現在にいたるまで、レジ機能のみならず、販売管理・在庫管理が可能なフリーソフトとしては、 商品スタッフIIに匹敵するものは存在しないと自負しております。
しかし当然のことですが、フリーソフトでは弊社には何らの実入りもありませんし、本来スタンドアロン版は、有料のネットワーク版をご利用いただくための 試用版の位置付け、という意味あいが大きかったのです。
そこで、今後のサポートのためにも商品スタッフIIの完全有料化を選択し、フリーソフトであるスタンドアロン版を廃止することにいたしました。 Ver.2へのご理解を、お願いいたします。
徐々にVer.1の配布とサポートを縮小していき、予定としては2019年中にはVer.1を完全に終了いたします。
Ver.1(1.40及び1.41開発版)のデータベースは、そのままVer.2に移行できます。 ただし、以下の点に注意してください。
先述のようにVer.2ではスタンドアロン版を廃止しましたが、上記以外の理由としては、 スタンドアロン版とネットワーク版のプログラム分割が難しくなったという事情もあります。
今回のプログラム変更では、システムの中心となるサーバ機能に負うところが大きくなり、 Ver.1のようなスタンドアロン形式のプログラムとすることが難しくなりました。
この点以外のVer.2での機能削除はほぼありません。ただし、商品スタッフII自体ではなく、他ソフトや他デバイスとの連携の点において、 もはや入手ができないものについてはサポートを落としています。 残していても、どなたも利用することができないからです。
削除した代表的な機能としては、「フリガナ@ふりふり」への対応です。漢字からその読みを得るために有用なソフトでしたが、 もはや入手困難、あるいは現在のWindowsでは動作しないものと思われます。 その代わりに、独自の漢字/ひらがな変換システムを組み込みました。
商品スタッフII Ver.2での大きな機能追加点としては以下です。
ユーザ様、使う側からしますと意味をなしませんが、プログラム開発側の観点からしますと、これは大きな違いです。 Ver.1ではJava6までの機能を使用していましたが、Ver.2ではJava8への対応となり、Java8の先進的な機能を利用可能になりました。 これによって、約40万行の商品スタッフIIプログラムのほとんどの部分に手が加えられています。
さらに今後のJavaのバージョンアップにも対応の予定です。 これを記述の時点での最新バージョンはJava11です。
もともとVer.2の製作の動機となったのは、軽減税率の導入です。 そして、商品スタッフIIでは、軽減税率の対応についても、簡単な操作、ほぼワンタッチですべての商品について 標準税率・軽減税率かを選択することができます。
軽減税率対応については、軽減税率対応についてをご覧ください。
Ver.1では、棚卸等のデータコレクタとして、オプトエレクトロニクス社製のハンディ端末にのみ対応していました。 しかし、Ver.1リリースから10年以上が経過し、既にこの機種は生産中止となっています。 また、現代では高性能なスマートフォンを誰も利用しています。 これをデータコレクタとして利用できるよう、「ウェブ端末」機能を新設しました。
これにより、スマートフォン+Bluetoothバーコードスキャナという組み合わせをデータコレクタとして使用することができるようになります。 詳細についてはウェブ端末機能を参照してください。
Ver.1のネットワーク版では、サーバマシン以外のパソコンでPC端末を起動させるのに Java Web Startという仕組みを使っていましたが、これがトラブルを起こすこともあり、 厄介な問題となっていました。
Ver.2ではより単純な仕組みを採用し、トラブルの起こりにくいものになっています。
これもまた、標準技術の進化に伴うものですが、Ver.1では商品スタッフIIの中で表示していたヘルプ画面を、 一般的なブラウザで表示できるようにしました。
これによって、ふだんお使いのウェブブラウザを商品スタッフIIヘルプのビューアとして用いることができます。 ヘルプシステムの使い方をご覧ください。
商品スタッフII Ver.1、あるいはその前身である「商品スタッフ」の時代には、まだまだネット接続が不安定でしたが、 昨今は誰でもいつでもネット接続環境にあると言えます。 このため、Ver.2ではほぼワンタッチでプログラム更新ができるように工夫しています。 プログラム更新画面を参照してください。
Ver.1を現在お使いで、Ver.2への移行をお考えの場合、一つのパソコンで同時に二つの異なるバージョンの画面を操作することがあるかもしれません。 この場合には、testRunモードを使用すると便利です。
サーバコントローラの起動設定画面で「testRun=true」とだけ入力します。 これはサーバ起動前でなければ効力がありません。設定した後にサーバを起動してください。
このようにして起動すると、PC端末のいずれの画面にも大きく赤枠が表示され、「試用画面」であることが明示されます。
詳細はサーバ起動時設定をご覧ください。 また複数の商品スタッフIIの共存も参考にしてください。