EPSON TM-T88シリーズはかなりの数の中古が出回っており、その価格も手頃かと思いますが、 「TM-T88」ということで安易に購入しない方が無難です。 以下に選択のポイントを示します。
これが最も重要な点となります。古い機種では、古いWindows向けのドライバしか提供されていません。
以下はメーカー情報から独自に作成した簡易表となります。詳細はメーカーにお問い合わせください。
機種 | 対応OS |
TM-T88II | Windows2000, Windows XP |
TM-T88III | Windows2000からWindows10まで |
TM-T88IV | Windows2000からWindows10まで |
TM-T88V | Windows2000からWindows10まで |
TM-T88VI | Windows2000からWindows10まで |
この表からもわかるようにIIとIII以降では、全く異なる仕組みになっている模様です (実際にWindowsプリンタとしての動作が異なります)。 IIは絶対に購入されないことをおすすめします。
※商品スタッフIIからの使用では、EPSON Advanced Printer Driverのみが必要となります。 これはレシートプリンタをごく通常のWindowsプリンタとして使うためのドライバです。 それ以外のEPSON OPOS ADK等のドライバは不要です。
※同じWindows10での動作でも、例えばIIIとVIで利用可能なEPSON Advanced Printer Driverの バージョンが異なり、ダウンロード可能な場所も異なります。 古い機種のドライバのダウンロードはEPSON Partner's Netへの加入が条件のようです(どなたでも無料で加入できます)。
EPSON TM-T88シリーズの接続インターフェースには、シリアル・パラレル・USB・パラレル・LANなどの 様々なものがあります。
現代のパソコンはシリアル・パラレルインターフェースの無いものがほとんどのうえ、これらのインターフェースは低速です。 各デバイスのインターフェースについてを参照してください。 したがって、必ずUSBあるいはLAN接続のものを選択してください。
LAN接続のセットアップは若干面倒になりますが、複数のパソコンから一つのレシートプリンタを利用できます。
また、プリンタ自体にDM-D110シリーズ等のカスタマディスプレイを接続するソケットの有無の違いもあります。 十分ご注意ください(本システムはどちらにも対応できます)。
TM-T88シリーズの印字できるレシート幅として58mmと80mmがあり、これは出荷時に決められていて 変更できないようです。どちらのタイプの用紙を用いるかを十分に検討してください。
商品スタッフIIはどちらのタイプの用紙でも対応できます。
中古販売者の中には、用紙幅やインターフェースを明示せず、 インターフェース部分の写真をも見せない者が見受けられます。 何台もの中古を扱ってきた弊社の目から見ますと、これは明らかに故意に行われていると考えます。 このような業者からは購入しないようご注意ください。
民生用機器と同様にこのプリンタもACアダプタによって電源を供給しますが、そのコネクタ形状等は 市販のACアダプタとは大きく異なります。
これについてもまた、中古を購入される場合は添付されていることを確認してください。 別途購入することも可能ですが、新品の場合は(民生用の一般的なACアダプタに比較して)高価です。
シリアルインターフェースのTM-T88を、インターフェースボードの交換によってUSBインターフェース機に 変更できる場合があります。
しかし、EPSONのサポートの方は知識不足で「交換は不可能です」と言われてしまう場合があります。 ご相談はテクノベインズ等の技術的に信頼のおける メーカー・販売店様にお願いします。
※弊社では交換可能であることを保証するものではありません。