本システムでは、様々な物品の貸出業務に対応しています。 例えば、ホームセンター様であれば以下のような物品を顧客に貸し出し、それを管理する必要があるでしょう。
本システムでは、これらの物品の在庫数を管理し、どの顧客に貸出中であるかを記録し、 返却期限の過ぎているものについて警告を発生します。
※現在のところ、本機能はレンタル業や図書館業務のような大量の貸出に対応するものではありません。 特に貸出の際に売上をたてることは行っておりません。 「無料」で貸し出しを行うことにのみ対応しています。
貸出用の商品を販売用商品とを別々に定義することは「無駄」と考えられます。 例えば、お試し用とする商品や販売も行っている特殊な工具について、 販売用と貸出用と別々のデータを作成する必要性は無いと考えられます。 したがって、本システムでは販売商品の定義を貸出物品に流用します。
つまり、販売用の「A商品」が登録されていれば、それは貸出用の物品としても使用することができます。 逆に、貸出専用の物品であっても、通常の商品として登録しなければならないことに注意してください。
販売商品は個体管理されません。 同じAという商品が5個あったとしますと、どの個体がどの顧客に販売するか・されたかは管理も記録もされません。
これに対して、貸出物品は個体管理を行います。 本システムは、Aという貸出用物品が5個あったとしますと、それらを 1,2,3,4,5などと番号をふって識別します。 これを顧客に貸し出すとき、「顧客Xには4番、顧客Yには2番を貸出中」という具合に管理します。 このような管理をする理由としてはいくつかあります。
同じAという品物が販売用商品として在庫が存在し、かつ貸出用物品としても在庫が存在する場合もありますが、 これらの在庫の間には何の連動関係もありません。
したがって、例えば販売用商品の一部の在庫を貸出用物品にしたい場合には、販売用を「ロス処理」し 貸出用物品を追加処理する必要があります。
前述したように貸出物品を追加するには、まず通常の商品として登録します。 この貸出物品の在庫をどこから調達するかは自由です。 仕入先などから無料で取得できるカタログ類もありましょうし、本来は販売用として仕入れた 商品を「ロス処理」して貸出物品とする場合もあることでしょう。
貸出物品として登録すると、それらの個体にはそれぞれ自動的にコード(番号)がふられます。 いま、Aという商品であったものを5個だけ貸出用として登録したとします。 すると、例えば、1,2,3,4,5というコードがふられます。 このコードは、当然のことながら元々の販売商品のコードとは全く無関係であることに注意してください。
これらの貸出物品コードから、自動的にインストアJANコードが作成されます。 これらのJANコードをスキャンすることにより、その個体を識別することができます。