特売

概要

特売とは、ある一定の期間・一部の商品について、通常の販売価格より安い価格で販売することです。

本システムでは、あらかじめそれらの条件を設定することにより、 システム内のすべてのレジで自動的にその価格で販売を行うことができます。

レジ担当者は、その商品が特売対象であるか否か、 特売であれば価格はいくらであるのかなど考える必要はありません。 他の商品と同様のレジ操作を行うだけですから顧客対応作業に集中できます。

特売の単位

特売はお客様に来店していただくことを目的にしていますから、 「春のXXフェア」や「XXタイムサービス」などと銘打って、チラシなどで告知することが 多いと思われます。 本システムでは、それら特売の単位ごとに以下を設定することができます。

特売履歴と複数の特売

一度作成した特売設定は、特売期間が過ぎても残しておくことができ、 ふたたび同様の特売をするときに再利用が可能です。

また、有効な特売を複数存在させることもできます。 例えば、日頃から毎日「XXタイムサービス」という特売を行っており、 さらに「春のXXフェア」という特売を行いたいとします。 この場合「XXタイムサービス」の設定には何の変更もなく、 「春のXXフェア」という特売設定を追加するだけです。

商品の衝突と解決

複数の特売設定を同時に有効にした場合、 同じ商品がそれらの特売設定に同時に含まれてしまうことがあります。 これを「衝突」と呼びます。

例えば、「A製薬フェア」と称してA製薬の商品すべてを2割引にする特売を行っているとします。 その特売期間を継続している途中で、夏物一掃セールとして夏物4割引にすることを決定したとします。 そこで、「A製薬の虫よけスプレー」がどちらの特売にも含まれているということがありえます。

特売設定ではこのような競合ケースを検出して警告しますが、 そのままでも構いません。自動的に「安い方」の価格を適用して販売します。 上の場合、「A製薬の虫よけスプレー」は4割引で売られます。

ただし、上のように衝突を回避できない場合もあります。 この場合は特売設定を変更しなければなりません。

特売の設定値

有効・無効状態

一つの特売設定は有効あるいは無効状態のいずれかです。 特売設定を新規作成して編集している最中には無効状態にしておくことによって、 中途半端な特売設定で販売してしまうことを防ぎます。

使用済

特売設定を適用して一つでも商品を販売した場合は、その設定は使用済みとなります。 使用済の特売設定を削除することはできません。

特売の期間と時間帯

特売の期間及び時間帯については、非常に柔軟な設定ができます。

期間については「X月X日からX月X日まで」のような単純な指定に加えて、 「その期間の毎週火曜と金曜のみ」や「その期間の毎月8、18、28日のみ」などです。 これらを組み合わせて、「X月X日からX月X日までの毎週水曜と、X月X日からX月X日までの毎月3、18、28日」 などとすることができます。

時間帯を指定しないでおくと全時間帯が対象です。 指定する場合は「8時から11時までと、13時から17時まで」のように離れた時間帯も指定可能です。

日替わりと時間限定

メインとなる期間と時間帯に加えて、さらに日替わりやタイムサービスとして期間と時間帯を追加することができます。 対象となる商品はメインのものと同じであることに注意してください。 この設定は「これこれの特売をこの期間に行いますが、A商品に限ってはこの日はさらに安くなります」 などとするものです。

集合商品

セット販売商品やミックス&マッチを総称して集合商品と呼びます。

ポイント倍数

特売設定の中には、ポイント付加倍数を含めることができます。 例えば、「この日はポイント三倍」などです。

ポイント設定がされていなければ、 ポイント倍数指定を行っても無効です。

ポイント付加は販売価格に対して行われるものですから、特売商品とは無関係であることに注意してください。 販売する商品が特売であろうとなかろうと全体の販売価格に対してポイント付加がされます。

「ポイント三倍セール」のみを行いたい場合は、日付や時間とポイント倍数の指定だけを行い、 特売商品の登録をしないでおくことができます。