一般プリンタ用フォーマット

通常のWindowsプリンタに対するラベル印刷を行うためのフォーマットを解説します。

※数値の単位について: 現在のところ、幅・高さ・位置・フォントのサイズなどはすべてmmで指定します。 小数点も使用可能です。

コントロールセクション

コントロールセクションで使用可能な記述は以下の通りです。

repeat

一枚の用紙に複数枚のラベルを印刷するための指定です。

通常は一枚の用紙に一つのラベルを印刷しますが、 repeatを指定すると、例えば一枚のA4用紙に横2列縦6行の合計12枚のラベルを印刷するなど が可能です。以下のように指定します。

repeat = xCount,yCount, xOrigin, yOrigin, xInterval, yInterval, direction
  • xCount:横方向繰返数(整数)
  • yCount:縦方向繰返数(整数)
  • xOrigin:横方向起点(mm)
  • yOrigin:縦方向起点(mm)
  • xInterval:横方向間隔(mm)
  • yInterval:縦方向間隔(mm)
  • direction:優先方向(vあるいはh)
repeat = 2, 6, 5, 6, 15, 10, v

とした場合には、横方向に2列、縦方向に6行のラベルが並べられ、各ラベルの位置は 図のような関係になります。

※ラベルの縦横の大きさ自体の記述はできないことに注意してください。 テンプレートセクションで記述される内容の大きさが結果的にラベルの大きさとなります。

優先方向がvの場合は、垂直方向を先に印刷してから次の列に移ります。 hの場合は逆に、水平方向を先に印刷してから次の行に移ります。 図で表すと次のようになります。

リピート機能による印字例

テンプレートセクション

要素

report

すべてのXML設定に必要なトップ要素です。 この要素のfont関連属性を設定することは、この要素自体には影響がありませんが、 子要素のデフォルトとすることができます。

freeLayout

子要素を自由な位置に配置するレイアウトです。 この要素のfont関連属性を設定することは、この要素自体には影響がありませんが、 子要素のデフォルトとすることができます。

janCode

codeで指定されたJANコードを表現するバーコードを描画します。 その際に、position位置を左上とし、width, heightをそれぞれ幅・高さとします。 ただし、デバイス解像度の関係から、必ずしも幅は指定された通りにはなりません。 若干小さめになることがあります。

text

string属性で指定された文字列をposition位置を左上とした位置から描画します。

width属性が指定されている場合は、最大描画幅をwidthとして、それをはみ出さないように折り返して 複数行として描画します。 さらに、maxLinesが指定されている場合は、その行数を超えないように描画を打ち切ります。 また、alignの値が"center"の場合は描画幅の中で中央揃え、"right"の場合は右揃えを行います。

共用属性

fontName

文字描画に使用するフォント名称を指定します。 fontNameはすべての要素に指定でき、指定されていない場合は上位の指定を継承します。 デフォルトは「MS ゴシック」です。

fontSize

文字描画に使用するフォントのサイズを指定します。 fontSizeはすべての要素に指定でき、指定されていない場合は上位の指定を継承します。 デフォルトは「3」です。 なお、他の要素と同様に、この要素の単位も「mm」であることに注意してください。

fontBold

trueあるいはfalseの値で、文字描画に使用するフォントを太字にするかを制御します。 fontBoldはすべての要素に指定でき、指定されていない場合は上位の指定を継承します。 デフォルトは「false」です。

fontItalic

trueあるいはfalseの値で、文字描画に使用するフォントを斜体にするかを制御します。 fontItalicはすべての要素に指定でき、指定されていない場合は上位の指定を継承します。 デフォルトは「false」です。

width

幅を指定します。

height

高さを指定します。

position

freeLayoutに子要素を置く場合に、その子要素の位置を指定します。 カンマあるいは空白で区切ったX位置、Y位置のペアとします。

position = "12.3, 45"